陶器の知識 デザイン

デザイン

日本の陶器のデザインには長い歴史があり、中国や朝鮮からの影響を受けています。飛鳥時代に、ろくろの技術と窯が日本に伝わり、デザイン性の高さが向上しました。それまでは、自分の手だけで土をこねて作る、浅い器しか作ることができませんでした。これがデザインの基本となったわけですが、その後、ろくろが登場したことによって、深さのある器や、さまざまな形のものが作られるようになりました。

ろくろを使うことで、形を整えることが大変簡単になり、現在では、大人から子供まで、ろくろを使って陶芸を行う陶芸教室なども流行になりつつあります。また、窯によって1000度以上の高温焼成が可能になり、水漏れしない、壊れにくい陶器の焼き物が焼けるようになったのです。こうして、ろくろと窯を併用した形成技術が定着し、日本の陶器のレベルが大いに上がり、世界からも注目されるようになりました。

最初の頃の焼き物は、素焼きのようなもので、色はついていませんでしたが、のちに、赤や白、いろいろな色をつけるという技術も発達し、現在の色鮮やかな陶器に至るのです。有田焼や伊万里焼などは、日本の代表的な陶器として人気があり、海外からも大変人気があります。

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